アースルーリンドの騎士『二年目』 67 自習 10

ラナーンに引きずられ

レナルアンもやる気に。

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ラナーンはその剣を、顔を背け避けながら、尚もローランデ目がけ、剣振り突っ込んで行く。

フィンスが苦笑し続け、レナルアンが察して見上げる。
「…ヤッケルの仕込み道理?」
「ああ。
ヤッケルらしいね。
右に振って、左に一度剣向けて、また右。
素直に剣を入れてるように見せかけて…裏切って来る」
「つまり…どっかで引っかけて、止(とど)め?」
「多分ね」

ギュンターも見ていると、それ迄立て続けに激しく剣を打ち込んでいたラナーンが一瞬、ふわっ…とローランデの懐に。

当然ローランデはすっ…と腹を引っ込め、その剣を避けた。
フィンスが、レナルアンに囁く。
「ローランデだから…何でも無いように避けてる。
だが…」

「ああ…。
余程カンが良くなけりゃ、腹に喰らってた」
ギュンターの言葉に、レナルアンが長身のギュンターを見上げる。
「それ、ラナーンの剣を。って事?」

フィンスにも、ギュンターにも頷かれ、レナルアンはムキになる。
「相手してくれよ…!」
ギュンターに言うが、ギュンターはフィンスを見る。
フィンスはギュンターの視線を受けて頷き、レナルアンに、向いて告げる。
「君が手首を壊さないよう、私が相手するから」

「…寝台じゃ割とソフトなのに、剣はそうじゃないのか?」
レナルアンに問われて、ギュンターは溜息と共に、顔下げた。
「…剣は…寝技より下手だ」

ぽかん。とするレナルアンに、フィンスはくすくす笑って言った。
「とても強いけど…彼に言わせると下手だそうだ」

レナルアンは、ギュンターに視線残しつつ、剣を構えるフィンス目がけ、剣を振り下ろした。

しゅっ!




つづく。


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