アースルーリンドの騎士『二年目』68 屋外浴場 4

気配りのフィンス。

大貴族なのに、つくづくデキた青年です。

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どどどっ!

草原の外れの岩場に、ディングレーの馬が駆け込む。
レナルアンはローランデの後ろから馬を降りながら
「あっという間だったな」
とぼやく。

皆、馬止めの横棒に馬を繋いで、岩場の細道を上り始める。

上がった先に、岩に囲まれた、60人は平気で一気に浸かれそうな、だだっ広い浴場が湯気を立てていた。

「…昼間見ると、こんなに広かったんだ…」
アスランの声に、ハウリィも頷く。

その、かなり広い浴場に、人はまばら。

ギュンターがディングレーを見ると、習ったように皆、一斉にディングレーを見た。

ディングレーは視線を感じ、呟く。
「この上が、大貴族用の浴場だ」

皆、無言でディングレーに続いた。


ギュンターが気づく。
岩場を上った先の、小綺麗な浴場の横を通り過ぎて、ディングレーが更に上に、上がって行くから。
「ここじゃないのか?」

二人が浸かってる浴場に、ギュンターが首を振る。
ローランデが気づいて振り向く。
「この上にまだ、あります」

フィンスが、こっそりギュンターの横に来て、囁く。
「幾ら大貴族でも…王族、ディングレー殿と一緒だとその…」
と、既に浸かってる二人が、ディングレーの姿を見て、恐縮して顔下げてるのに視線振る。

ギュンターはつい、尋ね返す。
「…俺達は恐縮しないから、ディングレーも平気か?」
フィンスは曖昧に笑った。
「多分」





つづく。




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